激戦の首都 東海大が復活の優勝!

首都大学野球春季リーグで東海大が勝ち点5で、5季ぶり70回目の優勝を果たした。就任2年目の安藤監督にとっては、初優勝となった。リーグを全体を通しても接戦が続き、東海大も苦しみながら、優勝を果たした。その戦いぶりを振りかえってみたい。

 

10勝2敗の勝ち点5で完全優勝したが、数字以上に苦しんだだろう。開幕戦は黒星スタートだった。その後も優勝を決めた試合も含めて3試合延長を戦い、すべて勝ちきった。打線は4番の平山快以外は毎週のように入れ替えた。チーム打率.224と打線は調子が良くなかったが、勝負どころでは、確実に点をものにした。投手陣の粘り強い投球も光った。

 

投手陣は、層の厚さを見せつけた。絶対的エースだった青島(4年 東海大相模)が故障により、万全の状態でなく、登板したのは日体大戦の1試合にとどまった。しかし、シーズン序盤は原田(3年 東海大望洋)と飯嶋(4年 成田)が先発として力投を見せた。さらに2年の山崎(明石商)と小郷(関西)の成長も大きかった。

 

野手陣は、チームの主力である杉崎(3年 東海大相模)が開幕直前に怪我をし、離脱を余儀なくされた。杉崎のショートのポジションは、1年の半情(秀岳館)が全試合スタメンで、安定した守りでチームに貢献した。その半情とともに二遊間を組んだのも1年の高田(広陵)だった。高田は、武蔵大との1回戦で3安打、2回戦ではサヨナラに繋がるツーベースを放つなど、打線においても重要な選手となった。

 

主力の選手を欠きながらも粘り強くそして下級生の成長もありながら、優勝をはたした。昨秋は、日体大明治神宮大会を優勝し、日本一となった。首都の代表として日本一連覇を果たすべく、新たな戦いは、もうすでにスタートしている。