首都大学野球開幕!激戦を制すのは?

9月1日に開幕する首都大学野球リーグは、昨秋は日体大がリーグ戦、関東、明治神宮と勝ち抜き日本一に輝いた。春のリーグ戦は、混線の中で東海大が抜け出し優勝。首都勢として2連覇へ挑む今秋は、さらに熾烈を極めるだろう。そんな激戦必至の首都を展望してみたい。


優勝争いの軸は、春を制した東海大と秋連覇を狙う日体大だろう。東海大は、春のリーグ戦不在だった、大エース青島か復帰したのは心強い。その他にも飯嶋や原田、山﨑と駒が豊富。直前に怪我をした日本代表の小郷も控える。打線は、4番平山とと春の首位打者の海野、最優秀選手の藤井が軸。中軸に好打者が並んでいるため、1,2番か機能すれかが鍵を握る。


一方の日体大は、Wエースの松本、東妻を筆頭に吉田、北山、森ら全国屈指の投手陣を揃える。怪我から復帰した吉高も登板すれば面白い。春は、打線が機能せずに接戦を落とした。オープン戦でもランナーを出しながら、得点を取れないケースが目立っただけに不安要素も残る。特に春不振だった大木や高垣の復調は必須で、1年生の三野原の打棒に注目。


この2大学を追うのは、春に旋風を起こした武蔵大だろう。2枚看板の秋山とヒンブルこの二人の投球がチームの鍵を握る。春は3割を記録した山北と清水を中心に打線が援護したい。春は開幕5連勝と勢いに乗った。東海大日体大と当たるのは、ラスト2週。前半で勢いに乗りたい。


そして、 この秋に上位チームが一番警戒する必要があるのは筑波大。秋のオープン戦は、打線が噛み合い好調で14戦で12勝。2年生の村木や加藤を中心に投手陣は安定しており、オープン同様に打線が機能すれば優勝争いにも加わるはず。春は2番や3番で起用された種子島に注目。


春は5位の帝京大と6位の桜美林大は厳しい戦いになりそう。 帝京大は春ベストナインの中川が先発する試合は絶対に取りたい。春に負けた試合も接戦なだけに首位打者の星田を中心に1点でも多く取りたいところ。春のオープン戦では、4連敗で終え、リーグ戦前半も波に乗れなかった。この秋もオープン戦は3連敗で終わっており、前半で悪い流れを立ちきりたい。


桜美林大は、入れ替え戦で苦戦を強いられながらも何とか1部に残留した。しかし、首都を勝ち抜くためには、その粘り強さが大切であり、秋に繋がるはず。飯村や松葉ら投手陣の継投のタイミングも重要になってくる。失点を最小限に抑えて、接戦に持ち込みたい。


春のリーグ戦では、息詰まる投手戦が続いた。秋も同様に投手戦が多くなることが予想される中、どの大学も粘り強く戦うことが大切。どの大学にも勝つチャンスがあるし、優勝できる可能性がある。きっとハラハラする展開が待っているはず。ぜひ首都に注目してほしい。