【首都大学野球】吉高壯がついにデビュー戦

 今週の首都大学野球リーグは雨で延期なった分が行われている。日体大は2年生の吉高壯(明石商)が武蔵大との2回戦でついにリーグ戦の初マウンドに立った。

 

  8回の日体大の守りその瞬間が訪れた。6回と7回の守りでは明石商の先輩であるエース松本が連投の中、無失点に抑えた。その後を引き継ぎ、後輩の吉高壯がマウンドに上がったのだ。

 

   吉高は3年春の選抜でエースとしてベスト8の原動力となり、一躍その名が全国区になった。しかし、大学1年目のシーズンは怪我によって実戦のマウンドに上がることはなかった。
 
  吉高が実戦で初登板したのは、今年の6月のことである。母校明石商業との練習試合の2試合目だった。怪我明けながらも、150キロに迫るストレートに切れ味抜群のスプリットは、高校時代よりも進化しているように感じた。その後は短いイニングで慎重に復活への道を歩んでいった。秋のリーグ戦前の新人戦で公式戦の初登板を経験し、ついに秋のリーグ戦でデビューを迎えた。

 

  

  リーグ戦デビューは1イニングを被安打1で無失点。チームのエースである松本と東妻らは今年で卒業するものの、1学年上には、北山(横浜)と吉田(大冠)がいて、同級生には森(豊川)など好投手は多く残る。しかしながら、吉高がチームの投手陣の中心になる可能性はあるし、ポテンシャルは十分に秘めていると思う。辻投手コーチのもと、彼の今後の成長が楽しみである。