【首都大学野球】東海大 逆転での2季連続優勝!

   首都大学野球秋季リーグは、最終週で首位の筑波大が日体大に連敗し、東海大が勝率で上回り逆転優勝を果たした。東海は2季連続71回目の優勝。筑波大相手には2連敗で勝ち点を落としたが、それ以外は春からパワーアップした打線が相手を圧倒した。

 

  シーズン前には主力投手の小郷(関西)が怪我で離脱するなど、投手陣に不安を抱えて開幕した。そして迎えた開幕週は、先発の原田(投手大望洋)と飯嶋(成田)の好投もあり、桜美林に連勝と好スタートを切った。第2節は強力投手陣を誇る日体大との対戦。一番の山場と思われた試合だったが、3番長倉(東海大相模)の開幕から4試合連続タイムーや4番平山快(東海大相模)の活躍もあり、難敵を攻略して2連勝した。しかし、筑波大との勝ち点2同士の対決では2試合連続の完封負けを喫し、勝ち点を落とした。2試合合計で10安打に抑えられ、打線が機能しなかった。
 
  開幕からほとんど打順を組み替えなかった東海大だが、第4節の帝京大で大きく動かした。結果的にこの決断が打線が復活して優勝を手繰り寄せたわけたが、特に下位打線が活発になった。まず、開幕から1番を任されていた春の最優秀殊勲選手の藤井(大阪桐蔭)を7番に下げた。藤井は筑波大までの6試合で22打数2安打と絶不調。しかし、7番に下がって以降は15打数7安打7打点と復活を遂げた。続く8番には9番を打っていた平山敦(健大高崎)を8番に上げる。この平山は6試合を終えて打点がなかったが、4打点を挙げるなど勝負強さを見せた。さらに9番には控えであった串畑(広陵)を器用。4試合連続安打を放つなど15打数7安打4打点と恐怖の9番打者となった。実に7,8,9番で打率.388と打線爆発の要因となった。また下位打線だけでなく、4番平山快も最終的に3冠王の活躍を見せるなど、上位打線も活発だった。組み替え以降は4試合で37得点と、どこからも点が取れる打線に生まれ変わったのである。

 

  明治神宮大会に出場するためには、激戦の関東大会を勝ち抜かなければならないが、リーグ戦を見る限り優勝候補であるし全国で戦える力も十分にある。首都勢として2年連続の明治神宮優勝へ東海大の戦いに注目したい。