【首都大学】打線好調で首位の筑波大!

首都大学野球リーグは東海大日体大の争いが予想されたが、3週目を終え首位に立つのは筑波大だ。投打が噛み合って隙のない野球を展開している。筑波大の好調の要因に迫りたい。

 
  春のリーグ戦では、4勝6敗で4位に沈んだ。投手陣はシーズン通して安定していたが、打線は終盤に3試合連続の完封負けを喫するなど、秋に向けて打線の立て直しは必要だった。夏の期間は打撃練習に重点を置き、オープン戦では12勝1敗で平均得点が6,7点と秋に向けて上々の仕上がりを見せていた。秋のシーズンは投手陣の安定感は春以上にあるが、投高打低の首都で1番の打力を誇ることが、首位に立つ要因であろう。

 

 

  秋のシーズンか開幕し、初戦は武蔵大との戦い。ここでは、上位打線が本来の力を出せなかったが、2試合で挙げた4得点をすべて下位打線が叩き出した。特に下位打線で起用されていた1年生の上中尾(敦賀気比)が、2週目の帝京大戦が終わった時点で12打数7安打と打線を牽引。ようやく打線がしっかり機能してきたのは、帝京大との3戦目だ。1番の篠原(敦賀気比)が今季初の複数安打。チーム1の長打力を誇る種子島(膳所)がツーランを放つなど、上位打線が機能して6点を奪った。

 

開幕から1番に座る篠原は、一時は1番を外れるも帝京大との3戦目から再び1番に座った。帝京大との2戦目までは15打数3安打と結果が出なかったが、3戦目以降は15打数8安打と復調し打数を牽引している。1週目スタメンを外れた種子島は2週目からスタメン復帰。東海大との2戦目で走者一掃のタイムリーを放つなど、ここぞの長打力を発揮

。上位が機能してきたが、下位もしぶとく繋いでいる。開幕から6番の星(桐蔭学園)がここまで3打点と勝負強い打撃を見せている。

 

 

3週目の東海大戦は春優勝の東海大が有利と見られていたが、彼らの活躍もあり2連勝で撃破して首位に立った。2戦目では相手の好左腕の飯嶋(成田)を序盤で打ち崩しKO。この秋の筑波大打線は、1イニングで複数得点が取れる集中力がある。

 

 

  4週目の桜美林戦でも初戦に6対2で勝利し、勝ち点に王手。最終週には日体大との対戦か待っている。投手王国日体大を打ち崩して悲願の優勝へ筑波大の戦いは続く。