日体大野球部 優勝への鍵は4年生

首都大学野球リーグ戦は現時点で東海大がトップに立っている。日体大は大一番で東海大に敗れ秋の連覇が遠のいたが、まだ優勝への道は残されている。

 

 日体大東海大との1回戦、日体大のスタメン発表に場内がどよめいた。4番を張っていた高垣(智辯和歌山)がベンチメンバーを外れ、クリーンナップに1年生3人が起用されたのだ。3番に三野原(東福岡)、4番に橋本(敦賀気比)、5番に石井(愛工大名電)の3人だ。3人とも開幕からスタメンに名を連ねていたが、クリーンナップに並べるのは、想定外だった。しかしそんななかで、チームは敗戦したものの、石井が初ヒットを記録するなど3人が1本ずつ安打を放った。4試合通じても三野原は15打数5安打、橋本は13打数安打と好調で1年生が打線を牽引している。

 

  日体大の野手陣は、去年も下級生がスタメンに名を連ねていた。明治神宮で4番を張った高垣や正捕手の馬場(八戸学院光星)、切り込み隊長の上西(宇部鴻城)ら1,2年生の活躍もあり、チームが底上げし日本一に繋がった。かし、2枚看板を生かした守り勝つ野球で日本一に輝いた裏には、4年生が打撃を牽引したことを忘れてはならない。

 

  1人目は現在BCリーグ栃木で活躍する谷津鷹明(向上)だ。秋のリーグ戦では打率.345を記録し、明治神宮でも.538とチームの打線を牽引した。2人目はオールフロンティアでプレーする冨里優馬(日体荏原)だ。明治神宮では打率.455で2試合連続先制打を放ち計4打点とラッキーボーイ的な活躍をした。リーグ戦そして関東、全国を勝ち抜くためには、4年生の力は必ず必要になってくる。

 

 

  チームの要である船山(日大三)、東海大戦で2本のヒットを放ち調子を上げている中村(大阪桐蔭)、東海大戦で同点タイムリーを放った中田(大宮東)、チーム1の快足の森岡(東海大浦安)、ムードメーカー的存在の齋藤(玉野光南)、春は怪我でしており秋に戻ってきた木村(日大藤沢)ら4年生の奮起に期待したい。