甲子園初優勝の裏にはある岩井イズム
昨夏の甲子園で初優勝を果たした、花咲徳栄で監督を務める岩井監督の指導方法に注目してみた。
生徒のチームを自立へと導くという方針のもと、人間教育を重視しているように思える。岩井監督自身が社会の教員であるため、学校内や授業中から選手と積極的にコミュニケーションを取っている。そして岩井監督は選手の性格をみて、それぞれの選手に合わせた指導を行っている。生徒の家庭環境やこれまでどういう指導を受けてきたかも把握する。その上で1年にはそこまで怒らす、あえて泳がせて、どういう人間なのか本性を見出だすことに努めているという。
最近の子どもたちの低年齢化が始まっているという。高校1年生に本来は中学時代に必要なしつけをしなければならない。義務教育の段階で教わってないといけない、大人の縦社会を分かってない子どもが多い。そのため、上に対して見下した態度を取る。岩井監督はまず、監督が絶対なんだということを思い知らせるという。社会というのはまずは上下関係がベースにあり、親しき仲にも礼儀がある。ここをしっかり理解させる。ここ数年は新入生の初練習のときに必ずといっていいほど、雷を落とすとのこと。初日に怒ることで、絶対的な上下関係を教える。縦社会の礼儀を理解させる、それがしつけの始まりだという。
岩井監督はの選手と会話しながら、自立させていくなど、現代の指導方法を取り入れつつ、大人の縦社会を理解させるなど、ルールもしっかりしいてチームがぶれない方向に進んでいる気がする。他にも紹介しきれなかったものもあるので、是非とも、指導者やこれから指導者を志す人には岩井監督の本を読んでもらいたい。
激アツ 日体大VS大阪桐蔭
今日の日体大と大阪桐蔭の練習試合は、オープン戦とは思えない観客が集まりました。600人収容のスタンドに立ち見が出るほどの盛況ぶり。日体大の野球場は学校が所有するグランドではトップクラスの綺麗さを誇り、スタンドも広い。
大阪桐蔭が2連勝しましたが、日体大は高校と練習試合することも多く、負けることもありますからね。リーグ戦終わったあと、オフ期間もあり、練習を少し再開しての練習試合となった。4年生が教育実習などで人数が少ないこともあってか、3年生以外主体のメンバーで臨む。松本、東妻の2枚看板は投げなかったものの、1試合目で投げた森、吉田、北山あたりは150キロ近い球を投げる主力投手。金属とはいえ、その投手陣から10点奪う大阪桐蔭は凄かった。
日体大もそうですが大学野球にも魅力のあるチーム、選手はたくさんいます。
今回は大阪桐蔭を見る目的で来た人が多いと思いますが、是非とも日体大、大学野球に注目してほしいですね。
熱戦!首都大学野球リーグ ⚾
優勝 東海大学 (5季ぶり70回目)
12試合10勝2敗 勝ち点5 勝率0.833
2位 武蔵大学 (15季ぶりの2位)
12試合7勝5敗 勝ち点3 勝率0.583
3位 日本体育大学
14試合8勝6敗 勝ち点3 勝率0.571
4位 筑波大学
10試合4勝6敗 勝ち点2 勝率0.400
5位 帝京大学
13試合5勝8敗 勝ち点2 勝率0.385
13試合3勝10敗 勝ち点0 勝率0.231
投手力が目立た今季。どの試合も接戦が多く、優勝した東海大も決して楽な戦いではなかった。日本一連覇を目指した日体大は、投手陣は踏ん張るも、打線の不調により、取りこぼしか多かった。2位には武蔵大が入った。秋山とヒンブルの二枚看板の安定した投球がチームの躍進に繋がった。5位に踏みとどまった帝京大は2年生投手の中川が日体大戦で2試合完封勝ち。ここで勝ち点を挙げたのが大きかった。
無限の可能性を秘めるeスポーツ
先日、Jリーグ史上初のeスポーツの大会が開催された。2022年のアジア競技大会でも正式種目にも採用され、注目が集まっている。
「eスポーツ(e-sports)」とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称。
ネット社会において、eスポーツは確実に発展していくだろうし、競技人口も増えていくことだろう。やり方次第では、eスポーツを取り込んでスポーツ界全体が活性化する可能性もあるはず。ゲームをやる人が多くなれば、健康問題も議論になっていくだろうが。
eスポーツ界が大きくなっていけば、今までスポーツに興味がなかった人が、ゲームを通してではあるが、増えるかもしれない。ゲームきっかけでスポーツを始める人は、少ないかもしれないが、生観戦あるいはテレビ観戦する人は、増える可能性はある。プロ野球スピリッツやウイニングイレブンは、現役選手が実名で登場するので、ゲームの中で選手の特徴が覚えられるし、知識はかなり身に付くでしょう。技術は進歩は止まらないので、ゲーム自体のリアリティーは確実にアップするはずだし、実際の応援歌をゲームの中で流れるような設定になっていれば、魅力度はかなり高いものになると思う。
魅力はあるが、当然のように、健康問題の議論が出てくるだろう。ゲームは何歳でも、どこにいても、ゲーム機さえあれば出来てしまう。それはゲームの利点ではあるが。ゲームに熱中すると、視力低下や体力低下の問題は悪い方向へ進む可能性が考えられる。
eスポーツは今後において確実に発展しくと思う。Jリーグの取り組みは面白いし、スポーツへ興味を持つ、玄関口は何でもいいはず。ゲームを通して、スポーツに興味を持つ、人気が出るような取り組みを、ゲーム会社や競技団体に期待したい。
激戦の首都 東海大が復活の優勝!
首都大学野球春季リーグで東海大が勝ち点5で、5季ぶり70回目の優勝を果たした。就任2年目の安藤監督にとっては、初優勝となった。リーグを全体を通しても接戦が続き、東海大も苦しみながら、優勝を果たした。その戦いぶりを振りかえってみたい。
10勝2敗の勝ち点5で完全優勝したが、数字以上に苦しんだだろう。開幕戦は黒星スタートだった。その後も優勝を決めた試合も含めて3試合延長を戦い、すべて勝ちきった。打線は4番の平山快以外は毎週のように入れ替えた。チーム打率.224と打線は調子が良くなかったが、勝負どころでは、確実に点をものにした。投手陣の粘り強い投球も光った。
投手陣は、層の厚さを見せつけた。絶対的エースだった青島(4年 東海大相模)が故障により、万全の状態でなく、登板したのは日体大戦の1試合にとどまった。しかし、シーズン序盤は原田(3年 東海大望洋)と飯嶋(4年 成田)が先発として力投を見せた。さらに2年の山崎(明石商)と小郷(関西)の成長も大きかった。
野手陣は、チームの主力である杉崎(3年 東海大相模)が開幕直前に怪我をし、離脱を余儀なくされた。杉崎のショートのポジションは、1年の半情(秀岳館)が全試合スタメンで、安定した守りでチームに貢献した。その半情とともに二遊間を組んだのも1年の高田(広陵)だった。高田は、武蔵大との1回戦で3安打、2回戦ではサヨナラに繋がるツーベースを放つなど、打線においても重要な選手となった。
主力の選手を欠きながらも粘り強くそして下級生の成長もありながら、優勝をはたした。昨秋は、日体大が明治神宮大会を優勝し、日本一となった。首都の代表として日本一連覇を果たすべく、新たな戦いは、もうすでにスタートしている。